「実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35」を読んでみた

結論から言いますと、かなりおススメです。


去年の年末に購入していたが、抜毛と関係ないことばっかり書いてたらやだなーとだらだらと読まずに放置。
少し時間ができたので読んでみました。


克服マニュアルと著者が記載している通り、
中身は30分で読めるほど、とてもシンプルで読みやすかったです。


実際、読みながら髪の毛を抜いてしまっていましたが、
本の後半には手を止めることができました!



以後記載するのはあくまで私個人の感想です。

強迫性障害を実際に経験し克服された著者の言葉は、
とても説得力を持ち、実践的な内容でした。
主に例としては潔癖や確認癖についてでしたが、
抜毛症の人にも当てはめて考えることができると感じました。


かなり荒くまとめると

手を洗いたい、鍵をかけたか確かめたい、抜毛癖のある人であれば
「抜きたい」という『強迫観念』があります。

その強迫観念はチェーンのように連鎖するもの。
(本ではチェーンとは書いていませんでしたが、強固なイメージとして浮かびました)

最初の鎖を断つこと、最初の衝動を我慢しなければ克服は難しいということが
かなり重点的に何度も書いてありました。


私の場合に当てはめると、
「短い髪の毛や変な形の毛が気になる⇒抜きたい」がはじまり
で一度抜くと、「普通ではない毛」やきれいに付いたままの毛根に
興奮したり焦燥感を覚えたりして
「さらに変な毛が生えているのではないか」
「抜くとさっきよりも気持ちいいのではないか」
と変な手触りや短い髪の毛を捜し、ドンドン抜きます。
一通り抜ききってしまうと、今まで関係のなかった
長い普通の髪の毛まで抜き始めます。
こうなるともう自己嫌悪でいっぱいでいつまで経っても心が休まることはなく、
気が済むまで抜き続け一晩で大きなハゲを作ったことが数え切れないくらいあります。


強迫観念は連鎖的に襲ってくるものだから、

はじまりの部分=「短い髪の毛や変な形の毛があるのではないか」と思う事、この囁き自体が嘘で耳を傾けてはいけない

ことになります。


これまで抜くという行為そのものや抜きやすい時期を考えることで
解決の糸口が見えないかと長年考えてきましたが、
「抜く⇒繰り返す」は長期的な苦痛であり、「はじまりを我慢する」ことは短期的な苦痛。
どちらを我慢する方が楽かという考え方は、とても参考になりました。


最初の苦痛は耐えるしかない、しかしそれが過ぎれば長期的な苦痛に合わずに済む、
しばらくはそう考えながら挑戦していければと思います。


それではご挨拶が遅くなりましたが、
新年明けましておめでとうございます。

2014年が皆様にとって、抜毛の治る年になりますように!